約 1,346,780 件
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/683.html
2015年総評案1(大賞最終案1) 大賞 戦極姫6 ~天下覚醒、新月の煌き~ さて、以上で選評が届いた2015年全てのゲームを発表した。いよいよ本年の大賞を発表しよう。 次点は、 『不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~』、『猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド』、 『妄想コンプリート!』、『Love and Peace』、 そして大賞は、 『戦極姫6』とする。 今年のKOTYeは、万人が認める大賞『核』不在の混戦であった。『チーズ』の爪痕も色濃く、各選評は常に前年王者と比較され、 致命的短所があっても物足りないように見られる宿命を背負ってしまった。 トレンドは多様に渡り、一纏めにするのが困難な中、黒色の個性を持つ者達が負の頂を目指し凌ぎを削り続けた。 不条理世界の亡霊にして貫禄のアーベル節を見せ付けた『不条理探偵』。 クラウドファンディングという手段から文字通りユーザーを絶殺した『猫撫デッド』。 Ex-itの脱国先でも変わらず場外戦の王者ぶりを発揮した『毛根』。これらはいずれも次点に輩出する程の力量を備えている。 しかしこの3作は、プレイすればその全貌が見え、検証を重ねても『負』の部分があまり変化する事はなかった。 またそれぞれのクソ要素も、KOTYeの歴史を紐解けば類似または該当する点があり、「斬新さ」という視点で見るとやや決め手に欠ける節がある。 そんな中最終候補として残ったのは「戦極の陵辱者」たる『姫6』と、「愛と平和の鬼畜者」たる『LaP』。 他次点作が薄さを軸とした酷さであるならば、この2作は濃密な酷さを軸とし、検証を重ねるほど負が膨張した魔性のクソゲーといえる。 ここで一つ補足を挟もう。KOTYeでは家庭用KOTYとは違いエントリー制を採用している。理由は幾つかあるが、エロゲーは本質上嗜好品という意味合いが強く、 より多角的な視点での評価が求められるからだ。では、エロゲーとは何か? 突き詰めればそれはエロと物語を組み合わせ、ゲーム化したものだ。 このエロと物語という重要なファクターにおいて、姫6は「榊 月冴」という最大の汚点がある。 飯一つで女子を堕とし、喰い散らかしては捨て、責任は取らず、また次の獲物を求めるのみ。因果応報を受ける事もなく、境遇に苦しむ事もない。 この傍若無人この上ない立ち振る舞いには誰もが閉口。特に歴代ファンからは嗚咽に似た怒号が飛び交った。 だがこれは所轄古参ファンの多くに該当するものであり、新規ユーザーが感じる「それ」は人によってどうしても異なってしまうのも事実だ。 一方で当初有利とされていたLaPはどうか? もっとも争点となった「エロまでの道程が苦痛で、せっかくのエロに辿り着けない」という点は、 まぎれもなく致命的な問題だ。物語はごちゃ混ぜ世界観で随所に解決されない伏線が重なる上に、ラストはマルチ鬱エンドと救いなし。 ゲーム性は言わずもがな、単純かつ作業的、理不尽な運ゲーに終始し、ご希望のヒロインとのHすらままならない。 だがエロは質こそ単調だが数だけはボリュームに富み、個人差あれど達成感を味わう事が可能な点は見逃せない。 更に検証が続けられた結果、遂にLaPのCGを自力フルコンプする勇者が出現。そして捕獲対象のレア種の出現率が低確率ではなく、 連勝ボーナスを一定数続ける事で出現する事が判明。これにより「作業ゲーだがCGコンプなら十数時間のゲーム」にまで弱体した。 しかし肝心のゲーム内容が面白くない事は変わらず、勝敗を左右する差とは決め難い。 エロ、物語、ゲーム性・・・。ここまではほぼ互角だ。 しかし姫6にはもう一つ、他では見られない独創的なきらめきがあった。 それは、「物語の核たる主人公が、物語の華たるヒロインの株まで下げている」点である。 事実、次々に餌付けで喰われていくヒロイン達は、月冴のご無体に抵抗する事もなく、惚れ込む具体的な理由も明かさず、嫉妬もしない。 ただ「不思議な魅力がある」の一言で済ませてしまい、プレイヤーはどこまでも蚊帳の外である。 つまり「先に世界があり、それに主人公がどう行動し物語を紡いでいくか」ではなく、 「先に主人公があり、その主人公のためだけに都合のいいエロと物語が付属している」のである。 言うなればその存在は、世界の大半を己の欲望の為だけに支配し闇に変えた、主人公ならぬラスボスの如しであった。 クソゲーが駄目主人公を生むのではなく、駄目主人公がクソゲーを生む。これは歴代でも前例がない輝きであり、 ひいては「クソなエロゲー」の新境地を開拓し、「それをネタとして語る」スレの趣旨に充分に値するものと言えよう。 故に2015年は、遊べば遊ぶほどストレスをおかわりさせ続け、本年で最もエロゲーの不文律を踏みにじり、エロと物語を公式が最低同人化させた、 『戦極姫6 ~天下覚醒、新月の煌き~』に大賞を授与するものとする。 今年は年末の魔物不在の年となり、数と質どちらにおいても、過去数年に比べるとやや低調だった事は否めない。 5月29日に同日9本の快挙を成し遂げながら、その後は数不足に陥り、ゲーム性を重視したかったゲームも、総じて大コケ。 seal不在でありながら、ロープライス勢がいずれも安かろう悪かろうの不出来揃い。 発売後、バグと不具合のオープンワールドで多くの人々を魅了し、2chスレの勢いが一時安保スレを上回り、 「安保よりチ○ポ」なる名言を生み出した『sexyビーチ プレミアムリゾート』(通称『セクビ』)も、 その仕様の難解さと高すぎる要求スペックが災いし、選評を執筆する者が最後まで現れず、惜しくも競争中止と相成った。 何度も言われているが、クソゲーが減るのは喜ばしい事だ。しかし闇なくして光は輝けないように、クソゲーなくして名作も輝けないのである。 言うなれば、クソゲーもまた、可能性の一つなのだ。
https://w.atwiki.jp/otome-gamecatalog/pages/479.html
乙女的恋革命★ラブレボ!!ポータブル PSP版 乙女的恋革命★ラブレボ!! ポータブル PSP版 タイトル 乙女的恋革命★ラブレボ!!ポータブルPSP版 メーカー オトメイト 発売日 2010/4/28 機種 PSP カテゴリー 恋愛SLG 対象年齢 CERO『B』 CV 石田彰/桜井孝宏/菅沼久義/杉田智和/浪川大輔/野島健児/檜山修之/平川大輔/緑川光/三宅淳一 …他 備考 攻略サイト
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5209.html
銃騎士 Cutie☆Bullet 【じゅうきし きゅーてぃばれっと】 ジャンル 銃騎士ADV 対応機種 Windows XP~8 発売・開発元 エフォルダムソフト 発売日 2014年3月28日 価格 8,800円(税5%込9,240円) レーティング アダルトゲーム 配信 2015年12月18日/3,024円 判定 クソゲー ポイント 2014年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板次点 未完成商法どころか未完成品ビミョーな出来のシナリオ大炎上の結果、ブランド解散絵フォルダ無 クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 ストーリー 概要 問題点 評価点 総評 余談 ストーリー 銃士隊。 それは、王国の治安を守り維持する組織の総称。 俺、藤倉彩都は、白薔薇学園という銃士隊に所属する銃士だ。 役職は副長で、上司は妹(!)のみやび。 部下に兄弟はいないけど、家族みたいに団結して、王都ルーブルに潜む悪と戦っている。 忙しくも充実した毎日だったが、そんな生活は突如、終わりを告げてしまう。 白薔薇の解散が決まったのだ。 目を背けたい現実だが、これも定めと、俺たちは受け入れようとする。 しかしそれは、もう一つの銃士隊 “赤薔薇学園” の陰謀だった。 明かされる、赤薔薇学園隊長の計画。 それを阻止するためには、一芸に秀でた人材を仲間にする必要があった。 そうして集まったのは3人の少女。 現役最強の銃士にして超弩級の勘違いガール、三波真由。 完全無欠と思いきや、ちょっぴり抜けている王女様、怜奈・ド・メデシス。 空耳にしか聞こえない言語を操る異国人、サラ・ティファール。 彼女ら+みやびの4人と、一つ屋根の下、作戦を練っていく……つもりだったけど。 あの、なんでバニーガールになってんの? どうして人の布団に潜り込んでいるのかな、君は? 一人でお風呂に入れないって、だから俺が頭を洗うんですか? 起こしてくれるのはありがたいけど、上に乗らなくていいんだよ? あまったるい毎日が続いてしまっている。 こんなんで、赤薔薇の陰謀は防げるのだろうか……。 (公式サイトより抜粋) 概要 あかべぇそふとつぅの傘下であったブランド、エフォルダムソフト(*1)が発売したアダルトゲーム。 ブランド前作『恋騎士Purely☆Kiss』はその美麗なCGから前評判は高かったが、発売後にはシナリオの駄目さから割とクソゲーとの評価が下されていた。 そして本作発表当初、シナリオライターが前作とは別人であったことから前作最大の問題点であったシナリオが改善されることを期待されていた。 だが、4ヶ月の発売延期(延期自体はよくあることだが)の末に登場した体験版のシナリオは恋騎士をも下回るレベルであったことから購入予定者の間には激震が走り、発売前から警戒して購入を見送る者も後を絶たなかった。 それでもなお購入する者は、シナリオを捨てて原画家の「画集として」買おう、という人が大半を占める状況だったが… いざ発売されてみるとその中身は購入者の最低限の期待ですら遥かに下回る粗末な代物であった…。 問題点 疑問符が山積するストーリー。 だいたいのルートで話の流れが同じで、事件発生→ある人物を疑う→やはりその人物が裏で糸を引いていた! というゴルゴムの仕業未満のワンパターンな形になる。 一応擁護しておくと三波ルートだけは若干違いがある。 登場人物の一人であるサラは過去のトラウマから銃が撃てなくなっている、という設定なのだが共通ルートで普通に狙撃している。しかも普通に撃つ程度ならまだともかく早撃ちや跳弾などかなり高度なテクニックを用いている。 ただ、ルートによって設定が変わることはよくあることと言えなくもないが……サラにはもっと重大な問題点があるので詳しくは後述。 細かいところだが、世界観設定で気になる点として「銃」についての設定が若干練りこみ不足。 本作の世界観は各種テクノロジーのレベルは現代並だが銃の製造技術のみ未成熟となっており、主人公たちが使う銃は一般的な火薬式の銃器ではなく、使用者の「気」をこめて撃つというサイコガンのような物である。 そのわりには火薬を用いた爆弾などが普通に出てきて、話の途中からは火薬式の銃が出てきてしまう。テクノロジーが現代並であればとうの昔に火薬式の銃が開発できていたのでは? 全体的にシナリオのぶつ切り感がひどく、個別ルートに分岐後はかなり短くEDに到達してしまう。 4人ヒロインの個別ルートとは別にグランドルートもあり、話の全容はそちらで明らかにされるが、それも尺の短さゆえに感動する暇や余韻もないまま幕を閉じる。 さらにそのグランドルートにおけるエンディングは背景が暗転した真っ暗な状態のままでスタッフロールが流れていくという手抜きを疑わせるものであり、余韻も何もあったものでは無い。(一方で、通常の個別ルートの共通エンディングでは既存のCGが背景に写し出されていく。) エロ方面に関してもヒロインといい雰囲気になっていざ一儀に、という場面で画像どころか文章も出ずにカットされ朝になる場面も。深夜アニメか。 全体的にギャグが寒い。 しかも重要な場面であってもそういったギャグが空気を読まずに幾重にも渡って挟まれるため、プレイヤーがキャラクターへと感情移入をする隙も全く見当たらない。 上記の黒幕が主人公たちと敵対する理由が「仕事を抜けて半額セール中のジムに行くのを主人公の父親に咎められた。なのでその息子と娘に復讐する」という理由。はっきり言って意味不明である。 付け加えると咎めた理由は「他の隊との合同訓練日なので今日ぐらいは勘弁してくれ」という至極当然のものであり、むしろ普段はジムに行くことを容認している。 主人公の父親は亡くなっているのだが、死因が「病気が治って喜んでピーナッツクリームサンドイッチを食ったらアナフィラキシーショックで死んだ」という笑うに笑えない理由。 主人公の父親が病で床に臥せっているという状況ならば、そのまま学園を子に託して亡くなる、という形にしてしまえば普通に感動的な話になっただけに何故こんな話にしてしまったのか理解に苦しむ。 各ルートで起こる事件も四人中二人はまだまともだが、残り二人のルートでは「王国内の乳首が黒く塗りつぶされる事件」と「食べたら同性愛者になるハンバーガーがばら撒かれる事件」が起こる。 それってちょっと面白いかも? と思った方もいるかもしれないが、文章構成に難があるのでプレーヤーは笑いを通り越してもはやPCの前で苦笑いするしかない。 あるいは全編この調子ならシュールギャグ作品として成立したのかもしれないが、上記の事情を踏まえながら話自体はシリアスに進むので違和感が凄まじい。プレイヤーは茶番を見ているような気分にしかならない。 昨今批判されがちな「寒いパロディ・時事ネタ」も完備している。 設定レベルの問題点として、登場人物の一人であるサラはブルボン語が片言で、母国語のキサルピナ語を習得しているという設定なのだが……。 キサルピナ語はブルボン語では変なワードのように聞こえる空耳言語として有名、という変な設定で、例えば「こんばんは」がキサルピナ語では「はなげかーにばる」、「わたし」が「にーと」になるといった具合。 これがシリアスな場面でも使われるので全く物語に入り込めない。空耳もここに記述するのが憚られる低俗なワードに聞こえることが多く、極めて品がない。 この空耳を生かしたミスリード等があれば物語的に面白そうだが、そういうのは特にない。 また、これが出てくる場面では一々翻訳を挟む必要があるので話のテンポが阻害される。 そして特定の単語だけならまだしも、会話文がそっくり別の会話文に聞こえるという場面がある。それはいくらなんでも文法的に無理があるだろう。 最大の問題点はCGの枚数である。アダルトゲームはシナリオが若干ダメでも絵さえ一流なら許されるという風潮もあるが……。 SD画・差分無しで驚愕の 全35枚 。フルプライスでこれは殺人的な少なさ、としか言い様が無い。 解説するとこの価格帯(*2)ならば会社によって異なるもののCGは70~80枚ぐらいはあって然るべきなので この価格帯の最低ラインの半分しかない と言ってよい。 特に原画担当のイラストレーターがエフォルダムに関わる前からファンが多く、シナリオが体験版の時点で地雷丸出しでもその絵目的で買うユーザーが多かったこともあり、こちらの方が悪い意味で話題になった。 また、CGの割合の方にも問題がある。本作は抜きゲーではなくシナリオ重視(のはずの)ADVなので、日常パートや戦闘シーンのCGも自然と必要になってくるのだが、極端にHCGに割合が偏っている。 そのため戦闘シーンもほとんど立ち絵のみで進行するため盛り上がりに欠けており、絵の変わらない紙芝居とも揶揄される始末であった。 後に4月4日に公開されたパッチでサブキャラの個別ルートと共にCGが2枚追加されたがまさに焼け石に水。しかも他CGと比べてクオリティが若干だが落ちているのでゴーストライター疑惑までも浮上した。 CGの少なさをごまかすためか、ヒロインと密着時専用のバストアップ絵があるのだが、これも差分が少なすぎてむしろ絵が貧相という印象に拍車をかけている。 水着を着ている場面で水着用の差分がないため、なんと全裸のままテキストが進む。 評価点 オープニングムービーはフルアニメーションであり、非常に力が入ったものとなっている。 発売前のプロモーション映像から期待を寄せていた人も多かったであろうが、それとは裏腹に肝心の中身がごらんの有様であったことから、結果的にプロモーション詐欺となってしまっている。それ故に、一部では「スタッフはこの作業で力尽きたのではないか」とすら皮肉られてしまっている。 EDの主題歌とBGMも悪くない。また声優もエロゲー業界では著名な人物が多く配されている。 CGの枚数は前述の通り明らかに少ないが、絵自体の出来は前作に見劣りしない高いクオリティである。 総評 2014年3月末は増税の影響か、無理に発売を間に合わせようとしたが、結局完成が間に合わず延期した作品は多い。 本作もユーザーおよび次回作以降のことを真摯に考えるのであれば、如何様な事情があれど他社のようにきっちりと完成するまで世に出すのは見送るべきであっただろう。 もっともそうであったとしてもシナリオの方の修正はできなかったかもしれないが……。 以上のように「笑えないクソゲー」なので、ネタ目的でも買うのはオススメしない。 余談 発売日と同日に追加ルートのパッチ配布「予告」をしたことから未完成のまま発売したのでは? と推測されていた。 有志が内部データを調べたところ、未使用テキストやボイスが存在することが発覚。内部データではCG番号が歯抜けしており(前述のパッチのデータも例外でない)、そこから察するに本来は全73枚の予定だったことが窺える。 つまり、本来ならば値段相応の予定だったが未完成であることを承知しながら未完成のまま発売を強行したことが露呈した。 参考として、前作の恋騎士が3.5GBであったのに対し、本作は1.8GBと約半分程度の容量(※画像の解像度などで大きく変わるが、本作についてはそのまま半減と見て良い)である。 以上のことからネット上で大炎上し、発売から間もなくニコニコ生放送上で謝罪放送が数回行われたのだが、何故かエフォルダム側の担当者は一切登場せず、親会社のあかべぇ代表が会見を行った。その内容も購入者が納得がいくものとは言えず、結果として火に油を注ぐことになった。 ただし、別会社であるはずのAKABEiSOFT2の代表がエフォルダムの取締役であるということが後に登記簿の調査によって判明した。 さらに騒動の過程で新人とされた本作のシナリオライターに関するある疑惑や、エフォルダム・あかべぇに間するよからぬ噂なども次々と浮上したが、ゲームとは直接関係ない話となってしまうので割愛。詳しくは他サイトなどを参照して欲しい。 結局発売元であるエフォルダムは本作発売から1ヶ月もたたないうちに解散となった。 このCG枚数に関する一連の騒動によって、本作の後に発売を控えていたhibiki worksの『PRETTY×CATION』は発売直前に急遽CG枚数を公表することになり(参照)、その後もAKABEiSOFT2社内の各ブランドに影響が及び、後述の無料提供などスタッフも対応に追われた。 なお、上記でのニコ生やHP上の謝罪文にて半年後を予定として新たなパッチを配布すると発言したものの、後に1年後に配布と期間が延期され、さらに2015年に製作中止が発表された。また、本作の購入者を対象に新たな騎士物の新作を無料で提供するとの発言もあった(後述)。 店舗によっては入荷数の倍以上の中古品が溢れたため早々に買い取り拒否になった店もあった。 しかし、あかべぇそふとすりぃが2015年2月に『聖騎士Melty☆Lovers』の無料提供を正式に発表し、その提供条件が『銃騎士Cutie☆Bullet』のゲームディスクの返送となったため、中古品の価格が一時的に高騰した。「新作ゲームの引換券となったことで価値が上がった」と考えると何とも皮肉な話である。 そして肝心の銃騎士をすでに売り払った人も多かったと思われるので、はたして誰のための補償であったのかは謎である…。 さらに発売日にソフトが届かないといったトラブルも…いい加減にしてほしい。 その後銃騎士補償プロジェクト継続が発表され、新たな新作騎士物の無料提供が発表された。前述の無料提供された聖騎士のパッケージに含まれるハガキを送ることで応募可能とのことだったが…肝心の銃騎士をすでに売り払った人m(ry パッチの作成も並行して行われていたが(自称)、4月に断念した。 こんな出来だが外から見れば絵だけは美麗だったりするためか、14年3月期のセールスランキングではトップ3に入っている。 正しく商品の出来と売上に相関関係がない(特に初動売上)ということを証明してしまっている。 ネット上ではブランド名に引っ掛けて「絵フォルダ無」という俗称で呼ばれ、エロゲにおけるCG枚数を表す際には「1銃騎士=CG35枚」のように一種の指標として揶揄されるようになった。 KOTYeでは後にとある強力な対抗馬が出現するまでは2014年度トップクラスのクソゲーとも評された。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3886.html
絶体絶命でんぢゃらすじーさんシリーズリンク 機種 タイトル 概要 判定 本編 GBA 絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~ 自称クソゲー。ある意味原作通りの無茶苦茶なゲーム。 バカゲー 絶体絶命でんぢゃらすじーさん痛 ~怒りのおしおきブルース~ 原作同様おかしいけど気にしたら負け。 バカゲー 絶体絶命でんぢゃらすじーさん3 ~果てしなき魔物語~ ゲームとしては進化したが、ファンが求めているのはそんなのじゃなく…。 なし DS 絶体絶命でんぢゃらすじーさんDS ~でんぢゃらすセンセーション~ 自称「ダメゲー」。内容は冗談抜きでゲームとして駄目なレベル。 ク 3DS でんぢゃらすじーさんと1000人のお友だち邪 ギャグのテンポはいいが、ゲームのテンポが悪い。とはいえ普通に遊べる完成度。 バカゲー 番外編 GBA 絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~泣きの1回 絶対服従ばいおれんす校長 ワガハイが1番えらいんじゃい!!~ 『史上最強の土下座』のスピンオフ。まさかの校長が主役。ゲームのノリは前作とほぼ同じ。 バカゲー 評価対象外 うごくマンガ デジコロシリーズ 3DSで配信された電子書籍ソフト。『ケシカスくん』と共に何本か配信されていた。 関連作品 機種 タイトル 概要 判定 GBA コロッケ!4 バンクの森の守護神 じーさんが特別出演。 DS メイドイン俺 原作者によるじーさんのゲームを配信(現在は終了)。 良 3DS イナズマイレブンGO シャイン/ダーク じーさんと最強さんがコラボ参戦。 なし イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ/ライメイ 良 イナズマイレブンGO ギャラクシー ビッグバン/スーパーノヴァ 良 モンスターハンター4 コラボクエストを配信。報酬で作れる武器は色んな意味ででんぢゃらすなアレ。 良 モンスターハンター4G 賛否両論 モンスターハンタークロス 良 モンスターハンターダブルクロス 良 電波人間のRPG FREE! コラボステージを配信。 賛否両論 Switch みんなで空気読み。コロコロコミックVer. ~コロコロコミック読みますか? それとも空気読みますか?~ なし コロコロコミックシリーズ
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8751.html
Urban Fighter Ultimate 【あーばんふぁいたーあるてぃめっと】 Urban Street Fighter 【あーばんすとりーとふぁいたー】 Urban Street Fighting 【あーばんすとりーとふぁいと】 ジャンル 対戦格闘 SteamよりニンテンドーeShopより 対応機種 App Store Mac OS 10.9~ Steam WindowsMacintosh CS機 Xbox OneNintendo Switch メディア ダウンロード専売 発売・開発元 Pix Arts 発売日 【Mac】2020年5月29日【Win/One】2020年12月24日【Switch】2021年3月18日 定価 【Mac】370円【Win/One】700円【Switch】749円 プレイ人数 1〜2人 セーブデータ 【Mac/Win/One】1個【Switch】作成不可 レーティング 【One/Switch】IARC 12+ 備考 日本語非対応 判定 下記以外 クソゲー Switch クソゲー 劣化ゲー ポイント 共通 キャラが少ないうえ半分のモーションが使い回しゲームモードも少ないせいか操作説明も一切無し挙動不審なモーションと内容全般に渡るパクリ臭アセットフリップゲームの代表格と言える作品 Switch 2021年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点何故かタイトルを微変更したうえに一部機能削除 クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 問題点 評価点 総評 余談 Hardcore beat em up game 「ゲームをビートアップハードコア」 概要 2018年に設立された、ウェブ系コンテンツとダウンロード専売ゲームを手掛けるアメリカカリフォルニア州に本社を構えるインディーズメーカー「Pix Arts」から発売されたゲームタイトル。 ゲームエンジンとしてUnityを活用しており、8体のキャラ(*1)を選んで対戦できる格闘ゲーム。 遅れて2021年3月18日に『Urban Street Fighting』としてSwitch版も登場した。基本仕様こそ変わらないものの、Steam版と比べて「タイトル名の微変更」「一部モード削除」「プレイアブルが6体に減少」「音量調整機能削除」と微妙に内容が削減されてしまっている。 また、Pix Arts製のゲームタイトル全般に言えることだが、Switch版のみ日本語非対応ながらもなぜか日本語も併記されており、名称も「アーバンストリートファイティング」とするところを「アーバンストリートファイト」と誤表記してしまっている。それだけに留まらず、キャッチコピーも翻訳されているが、まるで機械翻訳に丸投げしても早々お目に掛かれない支離滅裂なものとなってしまっている。(*2) Android版はフリーウェアとして配信されているが、本項では取り扱わない。 問題点 2021年に発売された格闘ゲームなのにアーケードモードやトレーニングモードなどといったモードはない。 このゲームで基本的にできるのはCPU戦かPVPの二つのモードだけで、あまりにも少なすぎる。一応「CPU vs CPU」もあるがCPU同士の対戦が鑑賞に耐えうるものかと言えば…。 ちなみにSwitch版では「CPU vs CPU」が削除されている。 その為、トレーニングをしたいのなら黎明期の格ゲーのようにPVPをソロでプレイする事になるのだが、コントローラーを1台しか接続していない状態でPVPを行うと、2Pも1Pの操作に連動してしまうというバグが発生してしまう。 操作説明が無い (*3) その上、前述のバグも存在するため、プレイヤーはPVPでコントローラーを2台接続して手探りで操作を調べる必要が出てくる。 一応、Steam版にはMIKEのみ操作説明がある。 前述していたようにキャラクターが少なすぎる。加えて技のモーションに見覚えのあるものが多い。 + 使用可能キャラ MIKE 作品紹介のサムネにも写っている 有田哲平 本作の主人公枠。 技のモーションがどう見ても波動拳だったり昇龍拳だったりでほぼストリートファイターのリュウのパクリである。 また、彼が唯一戦闘開始時に特有のモーションがあったり、超必殺技が二種類もあるなど明らかに優遇されている。 MECANIM BOT とてもプレイアブルには見えないロボット。 ボタンを連打するとストリートファイターの春麗の百裂脚を彷彿とさせる技を繰り出す。超必殺技に至ってはモーションがどう見ても鳳翼扇。 CPUのMECANIM BOT(と後述の流用キャラ二名)ではごく稀にプレイヤー側のHPが無くなるまで延々と百裂脚を続けるバグが発生する。 SOCCER BOY サッカー服を着た おっさん 青年。 サッカーをモチーフにしたキャラのくせにサッカーの技が一切使えない。 それどころかモーションがMECANIM BOTの完全流用である。 リュウとケンのようなコンパチという関係ではなく、モーションや技の性能も完全に同じなのでただの手抜きである。 SUZAN パンク衣装に髪型がモヒカンの紅一点。 モーションはやはりMECANIM BOTからの完全流用である。 なお、ボイスは女性らしい高い声なのだが、MECANIM BOTとSOCCER BOYもそれと同じボイス ETHAN どこか近未来的な衣装をしている青年。 このキャラの特徴としてはMECANIM BOTを呼び出して攻撃するという飛び道具を持っている。 また、彼の超必殺技はMECANIM BOTに加えMIKEも呼び出して超必殺技を二つ繰り出すというもの。 見た目があまりにもシュールなのだが、そもそも超必殺技がMIKEとMECANIM BOTの流用(というか合体)なので結局のところ手抜きである。 BOXER その名の通りボクシング技を繰り出すキャラ …と思いきや、このキャラもMECANIM BOTを呼び出せる技を持っているETHANの流用キャラである。 ただ、完全に流用という訳ではないのだが何故かこのキャラだけ超必殺技がなかったり、しゃがむ事ができなかったりと致命的な欠陥を持っているキャラである。 要するにETHANの完全劣化版。その見た目と肩書でロボット使いと言うのもおかしいのだが……。 DRIVER その名の通りカーレースに出場していそうな服装とヘルメットを被ったキャラ。 ストリートファイターのバルログが使うスカーレットテラーを思わせるバク転攻撃で敵を浮かせ、空中コンボに繋げることが出来る。 その他、手榴弾を投げるような軌道でファイアボールを投げることが出来る。MIKEのコンパチでもある。(*4) ROBOT KYLE 人型のアンドロイドのようなキャラ。 やはりと言うべきか、このキャラもDRIVERの流用キャラである。能力的にはDRIVERの方が流用というべきか。 以上が使用可能キャラなのだが、ただでさえ8体は少ないのに流用キャラが4体もいるので実質4体しか使えない。 何故かSwitch版にはDRIVERとROBOT KYLEが登場していないので、使用キャラは実質3体になる。 グラフィックや技のモーションのクオリティはお察し。 MECANIM BOT(と他二名)が相手を見ずに顔を明後日の方向に向けながら、百裂脚を繰り出すという中々シュールな光景を見る事ができる。 DRIVERは頭身の異なるROBOT KYLEと同じモーションが無理矢理当てはめられたため、3Dモデルの至る所が欠けてしまっている。 ステージは複数種類あるが、どれも背景が廃墟なので実質一種類しかないようなもの。 ステージによってはプレイヤーの前にオブジェクトが置かれている事もある。 これのせいでプレイヤーがオブジェクトに隠れてしまい、視認性が悪い。 また、キャラクターと背景の建築物の遠近感がおかしく、キャラクターが巨大に見えてしまう。 ゲームバランスに関しては完璧に崩壊している。 MIKEの超必殺技の一つに強化版の昇龍拳があるのだが、なんとこの技は場合によっては相手の体力の10割を余裕で削る即死技と化す。 また、ガードされても相手がいずれ削り殺されるので関係ない。 恐らくヒットボックスに関係するバグかと思われるが…。 ETHANは攻撃を食らった後の硬直が長く、三段繋がるタックル攻撃は反撃のスキを殆ど与えない為、先に攻撃された側が高確率でハメられてしまうという大味な対戦に。 タイミング良くMECANIM BOTを呼び出せばそれだけでハメる事ができる。相手に間合いを詰められても超必殺技で再度吹っ飛ばす事が可能。 また、BOXERは前述した欠陥のせいでまともな対戦が期待できない。まあ、そもそも本作でまともな対戦を期待している人がいるのか自体怪しいが。 Switch版のオプションで設定できるのが、難易度設定、および音楽と効果音の有無のみ。 本作は音楽の音量が大きいため、音量調整をするにはテレビ側か携帯モード時の本体側で調整するしかない。 先に発売された『Urban Street Fighter』では細かく調整できたため、完全な劣化点である。 同タイプの2Pカラーの配色がおかしい。 SOCCER BOYとBOXERは全身が真っ赤になるし、SUZANは何かのウイルスにかかったかのように全身青ざめている。 MIKEとROBOT KYLEは2Pカラーが設定されていないため、ミラー対戦時に見分けにくい。 評価点 本作で褒められるところはほとんどないが、強いて言うなら背景の素材はそこそこ。キャラクターとの縮尺はおかしいが。 一応、難易度調整があるのでプレイヤーの腕に合わせて遊ぶ事もできるのも救いか。 総評 どこからどう見ても未完成品で、格闘ゲーム制作初心者が作ったテスト作品がそのまま売り出されてしまったかのような代物である。 キャラが実質3、4体しか使えない、モーションも不自然でモードが少ないなど明らかにボリュームがなさすぎるので値段に見合っていないばかりか、対戦自体も致命的な欠陥もあるのでひとつのゲームとして完全に成立していない。とても2021年に発売されたゲームとは思えない低クオリティであり、挙句タイトルからキャラ挙動に至るまで『ストリートファイターシリーズ』のパクリと邪推されても仕方ない内容をはじめ、倫理的問題まで抱えている事実からも、至る所まで隙の無いテンプレのような内容と言える。 インディーの格ゲーに限っても『Fight of Animals』などが既に世に送り出されているため、怖いもの見たさの物好きやクソゲーハンターでもない限りそちらを選んだ方が断然良いだろう。 余談 アセットフリップ 実はこのゲーム「Universal Fighting Engine(外部リンク)」というUnityの格闘ゲーム製作用エンジンをUIやシステム、モーション、フォント等全てそのまま流用して作られたゲームであり、Pix Arts側が手を加えている点は精々「プリセットモーションをキャラに設定」「ステージ作成」程度。そのため海外でも「アセットフリップ」として猛烈な批判を浴びてしまっている。 ちなみにETHAN、MECANIM BOT、ROBOT KYLEはUnityでゲームを製作したことのある人なら察しが付くと思うが、モーションテスト用に初めから導入されているUnityの標準アセットである。購入したアセットですらない。 随所にあるストリートファイターシリーズのパクリっぽい要素も、元を辿れば「Universal Fighting Engine」に用意されているテスト用のモーションをそのまま使っている為である。 本作と同じエンジンを使用して開発された格ゲーの例として『Fight of Animals』を開発したDigital Crafterの前作『Fight of Gods』が挙げられる。UFEの販売ページと合わせて見比べると、本作が如何に手抜きかが分かるだろう。 Pix Artsについて 本作を作ったメーカーのPix Artsは本作以外にも多数のゲームをリリースしており、多いときには月に11タイトルの新作を発売(北米eShop2021年1月当時)している。 しかし物理的に考えても、まともな品質のゲームを月に11タイトルもリリースできるわけもなく、殆どの作品の評価は著しく低く、本作のようにアセットフリップ疑惑が指摘されている作品が殆ど。本作もそうだが、他作(一例・外部リンク)ですら『パックマンシリーズ』などをはじめとしたタイトルから盗用したものと疑われても仕方ない内容で占められており、Pix Artsならではのオリジナル要素は皆無に等しい。 参考なまでに、従業員20人前後の企業である『返校 -Detention-』の赤燭遊戯は、創立年の2015年から9年経過した2024年現在でも同作を含めて3タイトルしか発売されていない。 その他 KOTY2021据置部門の次点に当たる。 ボリュームの薄さに加えて、前述のアセットフリップである点などが指摘されている。 ちなみに、KOTYでは2021年7月以降に「CEROのレーティングを通したゲームのみを受賞対象とし、IARCを通したゲームは暫定的に対象外とする」と方針を変更した。 これは、無料で審査を受けられるIARCの性質から、『SHOOT THE BALL』等のごく一部しか無かった2021年以前に比べ本作のような粗製濫造のインディーゲームが急増したためである。 本作はIARC審査しか通していないが、選評が7月以前に受理されたため話題作入りとなった。 しかしその結果、皮肉にも現在のクソゲーの主流となっていたダウンロード専売ソフトのほとんどを排除(*5)してしまい、結果的に2022年は選評が1本しか来ない事態となり、ついには据置機部門が廃止されることになってしまった。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2177.html
ノットトレジャーハンター 【のっととれじゃーはんたー】 ジャンル 3Dアドベンチャー 対応機種 プレイステーション 発売元 アクティアート 発売日 1996年12月20日 定価 5,800円 判定 クソゲー バカゲー ポイント 単体ではクソゲーだが笑いどころ満載スーツ姿で遺跡探索する紳士劣悪な操作性と事故死要素水増し極まりないマルチED素手でトカゲを蹴り倒す紳士ヘタレシャア紳士 概要 特徴 単純な問題点 バカゲーたる所以 評価点 惜しみなく起用された著名人 その他 総評 余談 概要 私の名はジェームズ・アークライト。イギリス人だ。学生時代にマヤ、インカなどのいわゆる「古代文明」の魅力に取り付かれた私は、29歳になった今でも、その謎を解き明かすために様々な遺跡を探索している。ただ、世の中にはそんな魅力あふれる遺跡を金儲けの道具としてしか見ていない輩がいる。一般的に「トレジャーハンター」と呼ばれる連中だ。奴らは遺跡に眠る財宝を持ち出しては金に換えているのだ…。おっと、私をそんなトレジャーハンターと一緒にしないでほしい。私の目的は純粋に古代神秘の追求にあるのだから。 スーツとキックで未知の神秘に挑む、英国紳士による英国紳士的な英国紳士のアクションアドベンチャーここに開幕! ※一部のPS2では起動しないor動作が安定しない不具合が確認されている。 更にPS3本体ではゲームは起動してもセーブ時に確実にフリーズを起こす不具合も確認されている。 プレーする際はPS1本体を必ず用意しておこう。 特徴 妙な信条を持った英国紳士の冒険家・ジェームズを操作して洞窟を探検する、マルチエンディング形式のアクションアドベンチャー。 変わったタイトルの由来は「主人公は遺跡から宝を漁って飯の種にするのではなく、遺跡から古代の謎を解き明かすことを生き甲斐としている」。即ち「金目当てのトレジャーハンターではない」という主人公の信条からのようである。文法間違えてるのは良いのだろうか。未知の洞窟にスーツ姿で入り込むというのはむしろ探検を舐めているとしか思えないとかいうのは禁句 単純な問題点 ゲーム性の薄さ 「エンディングが50種類以上」と謳われているが、実際は選択肢ミスによるバッドエンドもカウントしただけ。本作を100%クリアしようとすると、その細かな差分をダラダラ埋める作業に費やされる。 ただグッドエンディングを見るだけならそこまでボリュームは無く、ソフト一本の内容としては非常に薄い。 その上、ゲームオーバーの度にタイトルに戻され、メモリーカードもロードし直す必要がある。このため、異なる選択肢を選び直すだけなのに数十秒待たされ、テンポが悪い。 この点はかの『デスクリムゾン』にも似ているが、本作はゲームオーバーになる事が目的である分、ある意味余計タチが悪い。 既に見たEDに到達すると判断した場合、本体のリセットボタンを押した方が早い事も。 全EDをコンプリートすると隠しEDが流れるが、その内容はアクティアートの社内をそのまま撮影したホームビデオである。 劣悪なインターフェース周り やたらとロードが長い。しかも移動中だろうが平然とストップ ロードが入る。 操作性が最悪。アナログスティックがない時代なので、スラスラ移動するのが困難。 そのため、敵に殺されるよりも崖に落ちて死ぬ事の方が多い。そのぎこちない走りは某実況動画にて「ダバダバ走り」と例えられた程。 方向キー2回押しでダッシュが可能だが、判定がシビアで思ったように反応してくれない。 当時はポリゴンによる3Dムービーが大流行していた時期であったが、本作のグラフィックはかなり粗くカクカクである。 シナリオ間の凄まじい格差 本作のシナリオは大きく分けて「謎の洞窟編」「キャプテンゴールド編」「時の繰り返し編」「マヤの墳墓編」「アマゾネスの村編」の5つに分岐し、それぞれに細かい分岐が存在する。 前述した隠しムービーの条件になるEDは全57種類だが、そのうち28種類がキャプテンゴールド編に、21種類がマヤの墳墓編に集中しており、残りはアマゾネスの村編が4種類、時の繰り返し編と謎の洞窟編は各2種類のみ。 謎の洞窟編はグッドエンドが存在せず(3秒EDと別ルート序盤の選択ミスのみ)、時の繰り返し編は内容が異様に薄いため、残りの3本がメインのルートとなる。 これら3大シナリオの分岐は何故か序盤に出てくる敵を倒すか無視するか等の一見関係なさそうな条件がフラグになっている。該当の敵は演出と共に現れ襲いかかって来るので無視して先に進める事に気付きづらい。 キャプテンゴールド編はグッドEDもバッドEDも数が多いが前述した通り選択肢による微妙な差分で水増ししている。ちなみにグッドEDが15種類ある内、10種類がこのルートの物である。 後述するが、このルートのみ内部パラメータの増減によってシナリオが微妙に変化する為、他のルートと比べてEDを埋めるのが面倒。 シナリオ自体は同じキャラでもルート毎に立場が変わるなど他のルートよりも展開はやたら幅広い。とは言え流れは「カルミスとのエレノアの奪い合い」のワンパターンに集約されてしまうが。 マヤの墳墓編はED数こそ多いがグッドEDは1種類のみの完全な一本道シナリオ。 20種も存在するバッドEDの殆どが謎解きや会話で不正解を選んだ時の物で、しかも不正解の選択肢ごとに1つづつ用意されているという無駄っぷり。面倒なフラグこそ無いが埋めようとするとかなり疲れる。 アマゾネス編はグッドEDが3種類、バッドEDが1種類という構成だが…… グッドEDの分岐条件はシナリオ最後の村娘との会話での選択肢一つのみ(しかも選択肢自体は「また来るよ」などの他愛もないもの)で、こちらも実質一本道でしかも展開の少なさはマヤ編以下という有様である。 ちなみに道中にはどっちを選んでも同じ展開になるか、選んでも話が進まず選び直しになる無駄選択肢がやたら多い。そして選択肢ミスによるバッドEDも存在しない(*1)。ADVとしてそれでいいのか。 最も酷いのは時の繰り返し編で、グッド、バッドが各1種類のみ。登場キャラもジェームス以外は画面に写りすらしない謎の声のみで、たった一部屋で話が完結してしまう。 シナリオは条件を満たしてすぐ終わらせるか何度かループを発生させて死ぬかという薄さで、もはや何のために存在してるかも分からない。ここを作る容量や労力を他のルートに割いた方が良かったのでは?とすら思える。 それぞれのルートはいずれも毛色は異なっておりシナリオも(時の繰り返し編以外は)それなりに出来ている為、1本の作品で様々な物語を楽しめる様にしようという意図は見えるが、キャプテンゴールド編ばかり無駄に展開が多様かつ複雑で他は乏しいというアンバランスな結果となっている。 主役以外の演技は棒読み 後述の評価点の通り、池田氏の演じるジェームズと塩沢氏の演じるカルミスをはじめ著名人を起用していることで知られているものの、それ以外のキャラはほぼ無名声優で基本的に棒読み。スタッフロールから察するに代々木アニメーション学院の卒業生を起用しているのだと思われる。 特にジェミーというキャラの声優は声が妙に野太かったり発言の最後に不自然に間を置いて「だわ」とつけるなど際立って低レベル。 バカゲーたる所以 強力過ぎる英国紳士パンチ・キック 外れているはずのパンチ、キック攻撃が敵に当たる。全然別の方向向いててもHIT。拳銃などの武器も手に入るが、素手の方が強力で、無理に使う必要は無い。 あまりも強力なため、ディープなファンからは「英国紳士パンチ(キック)」の愛称が付けられている。 『ホームズ』といい、ゲーム界の英国紳士は「素手喧嘩(ステゴロ)」が信条なのだろうか? キャプテンゴールド(の亡霊)との戦闘では、自動的に落ちていた剣を装備して剣同士での決闘というシーンになるが、律儀に剣で戦うのは罠でしかなく、無視してキックを連発した方がいいという始末。 おバカなゲームコンセプト 「1プレイ5分のお手軽アドベンチャー、遊ぶたびに物語が違う」が売りであったが、ストーリーがあまりにハイテンポすぎて呆気に取られてしまう。 例 女「道に迷ったので出口まで案内してください」→10歩ほど歩く→女「出口だわ!」 ちなみに最短でEDを見るには、ゲームスタート→遺跡に入る→入ってきたところから出る→どこからか矢が飛んできて胸に刺さる→エンディング。…この間僅か3秒である。 洞窟に入ってすぐにトカゲ(リザードマン)が襲い掛かってくるが、その時の行動で行き先が変わる。 英国紳士キックで倒すのも良いが、放って先に進むと勝手に穴に落ちて自殺する(通称鬱トカゲ)ため無視するのもアリ。しかも前述した通りここでトカゲを見殺しにする事やそもそも出現させない事がシナリオ分岐のフラグとなっている。 他にも、途中で見つけた遺体をどう扱うかなど、細かい行動でストーリーが分岐する。何故それで分岐するのか意味不明なものも多数。 紳士的な行動や、紳士らしからぬ行動をとると増減する内部パラメーターが存在しており、これにより選択肢の数や内容が増えていく。 選択肢を全て開放するのは意外と面倒だが、実は隠しコマンドで全開放可能。 なお悪方向に傾くと選択肢が増えるのは後述のネタ選択肢のおかげで有名だが、その逆で善方向に傾くと出現するエンディングや選択肢が存在する事はあまり知られていない。悪選択肢も同じだが、このシステムに気づけないとED埋めが困難、または隠しコマンドに頼る羽目になる。 その選択肢も無駄に多彩。敵に勇ましく立ち向かうものもあれば、情けなく命乞いをするものや、明らかに無駄な行動も。 特にはっちゃけたものになると、女性がトカゲに襲われている場面にて「(トカゲと)共に女性を攻撃する」。別の女性が怪物を倒すのを目撃した後で「今度は私が相手だ」。いや、なんで!?後者については「トレジャーハンターが好きではない」ということでまだ納得はできる…のだが、本当に襲い掛かると刺し違えられてジェームズが死亡する。 マヤの遺産編の終盤の展開が、奥に隠されていた石仮面をライバルであるカルミス(悪役)が被ったことで不死身の怪物となるという清清しいまでの『ジョジョの奇妙な冒険』のパクリ展開を見せてくれる。マヤの石仮面という設定や石仮面のデザイン等言い逃れが出来ないレベルである。 さらに、決着のつけ方もジェームズが銃撃を受けるもペンダントに当たって無事だった為、そのまま死んだフリをして、「気絶しているだけかもしれん。死んだかどうか確認せねば」と言って近づいて来たカルミスに不意打ちを食らわせるというこれまたジョジョ第3部を彷彿とさせるノリ。 ちなみに、ジェームズ自身が仮面を被って自ら人間をやめることもできる。 カルミス役の塩沢氏も実は あのクソゲー(のCM)で元ネタの張本人を演じたことがある 。流石にスタッフも意識しなかっただろうがクソゲー同士は惹かれ合うのかもしれない。 キャプテンゴールド編の終盤ではエレノアという宝石箱を巡ってカルミスと対決するのだが、勝つ方法が「エレノアが開封された際の閃光を利用して逃げる」というトリックを複数のエンディングで流用されている。 ちなみにカルミスの部下はサングラスをしているのに閃光で視界を奪われる。 その他おバカな点 水の中に入ると崖から落ちるのと全く同じ速度で落下してゲームオーバーになる。その液体はオイルか何かですか? というか探検家なのに泳げないというのはアウトだろ… どうやらジェームズはカルミスに「ジェームスは泳ぎが苦手なはずだ」と言われる程に有名なカナヅチらしい。もっとも泳げないにしても水に入った際の死に方は不自然すぎる。 何かと演出があるたび「デェーン!!」とBGMが入り込むため、それだけで笑えるという声も。 データロード画面の決定音が何故か銃声。 ご機嫌なカントリー調のBGMから突然響く銃声で不意打ちで笑える。 ダッシュモーションが前述通り妙にダバダバしており、走る姿だけでも笑いを誘う。 評価点 惜しみなく起用された著名人 こんな内容なのに主役クラスの声優やキャラクターデザインにBGMの担当者は無駄に豪華。おまけにほぼフルボイスと言う豪華仕様。この時期のPSタイトルにありがちな傾向である。 主人公ジェームズがまんまシャア 主人公ジェームズの声はかの『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル役で有名な池田秀一氏。しかも容姿は金髪オールバックという劇場版の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』時代のシャアの容姿まんまである。狙ったとしか思えない。 今作はほぼフルボイスなのでどんなに間の抜けた台詞だろうとも、「(女を見捨てて)私だけでも助けてくれ!」「で、でたー」などの情けないセリフも容赦なくシャアボイスで喋ってくれる。 その中でも上記の「共に女性を攻撃する」の選択肢を選んだ際は必見。シャアなら死んでも口にしないようなはっちゃけた声で「私も仲間に入れてくださーい!」と言い、女性を蹴った後に頓狂な声で「おやぁ?」と喋る一連の行動は声との違和感も合わさって腹筋崩壊レベル。ちなみに女性は戦闘シーンに入るまでもなく英国紳士キック一撃で即死する。 一応フォローしておくとネタまみれという訳ではなく、紳士らしい選択肢を選べば氏の二枚目演技も堪能できる。数あるゲームの中でも、ここまで池田秀一ボイスの極端な演技が堪能できるのは本作くらいではないだろうか。ちなみに主人公が前述の通りもろにシャアを意識したキャラだが、流石にシャアの名言を口にしたり等はしないので、そこは期待しないように。 その他起用された著名人 敵対するカルミス役は『北斗の拳』のレイや『機動戦士ガンダム』のマ・クベ大佐などでも知られる塩沢兼人氏(*2)。 そしてイラストは小説『グイン・サーガ』シリーズや『Wizardry(ゲームスタジオ監修版)』『フロントミッション セカンド』などを手掛けたイラストレーターの末弥純氏。 また見落としがちだが、BGM担当は1996年5月に解散したメジャーレーベルバンド「Human Soul」の藤野和良氏。こちらの品質もゲームの出来の割には無駄に壮大であり評判は上々とか。 BGMの作風は映画調のオーケストラ風楽曲となっており、冒険・洞窟探検の雰囲気には合っている。上記通り「デェーン!!」が笑えるのだが。 その他 ストーリーや謎解き自体は最低限練られており、プレイヤーの意表をつく展開や丁寧な伏線回収もところどころ存在する。 例えば、マヤ編中盤の謎解きはプレイヤーがきちんと知恵を絞ることで突破できる内容になっている。 もっとも上述した通りボリュームはそこまで多くないため、満足感が得られるかどうかは別であるが…… 取扱説明書の文章がジェームズの手記のようになっており、読んでみるとなかなか面白い。 目次前のごあいさつを除きすべての文章がジェームズの視点で描かれており、一人称も「私」かつゲーム内での口調も意識しておりなかなか凝っている。 攻撃の解説で「殴るなんていうのは私の趣味じゃないが」と書かれている割に前述通りキックが異常に強いのは笑える…かもしれない。 総評 純粋にゲームとして見ればクソゲーと言わざるを得ないような完成度だが、笑える要素が目白押しである。 特にガンダムファンであれば、このシャア似の男がシャアの声でシャアが絶対に言わないセリフを言う光景は絶大な破壊力を持つことだろう。 声優ファンやガンダムファンがネタで盛り上がること必至のゲームである。 サクッとプレイ可能、笑い所満載、現在は「出来の割には」値段が高騰してしまったが、それでも笑えるクソゲー入門としては最適である。 余談 今作に限らず、96年前後にはこうした「ポリゴンを使えば売れる」「喋らせれば売れる」「大物を起用すれば売れる」「お手軽なら売れる」といったタイトルが散乱していた。それだけPS1が世間に与えたインパクトは大きかったのである。本作もまた、そんなバブルに乗っかる形で一発儲けようと企てられた末に産み出されたゲームなのかもしれない。 しかし今作を発売したアクティアートは本作のみを発売した後に解散してしまった。上記のことからも「大物3名へのギャラを払うので精一杯だったんじゃないか」という憶測もある。 全EDコンプリートの際に流れるキーワードを送るとクリア記念グッズ(末弥純のイラストタペストリーと終了認定レリーフ)が当たるという内容のキャンペーンが施行されていた。 Amazonでは一時期14円(『SDガンダム G-CENTURY』よりは高い)という破格の値段で売られていた。 プレイ動画などを含め、ネタゲーとしての需要が高まったため現在では中古のPSソフトとしては比較的高めの値段になっている。 シャア似のジェームズに対してライバルのカルミスは「ONE PIECEのサンジに似ている」と言われることもあるが、ONE PIECEの連載より今作発売の方が先である。 AT-Xで放送されていたゲームバラエティ「ヘカトンケイルの選択」のゲーム紹介コーナーで本作が紹介されたのだが、ゲームの版権がどこにあるかわからないため画面を映せないということもあり、メインMCの中村悠一氏が画面を見て感想を述べるというシュールなこととなってしまっていた。 似たような事例は同じゲームバラエティ番組の「東京エンカウント」でも行われており、こちらではトイレキッズなどが紹介されていた。
https://w.atwiki.jp/dtmoedenpa/pages/99.html
乙女心 歌詞:りふれ 楽曲:5-524 可愛い仕草も 甘え方も得意じゃないから 素直になれないよ あなたが好きだと 言えたなら新しい自分に なれるかもしれない どうして貴方の傍にいると こんなにも鼓動が邪魔するの? 赤くなっちゃう頬を隠して 潤う瞳をあなたに向けて悪戯してみる乙女心 きっと明日は明るいから 未来もきっと輝いてる 信じて真っ直ぐ進もう 想いは絶対届かせる 不器用な愛だけど 優しく抱きしめてね 好きだよ 好きだよ 好きだよ 大好きなんだよ どうして貴方の隣にいると 空回りしてドジっちゃうのかな? 本当はこれで精一杯 伝えてるつもりなんだよ素直になれない乙女心 きっと明日も一緒だから 未来もずっと一緒だから 確かめて隣を 想いは絶対届かせる 不器用な愛だけど 優しく抱きしめてね 好きだよ 好きだよ 好きだよ 大好きなんだよ
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2654.html
スケバン刑事III 【すけばんでかすりー】 ジャンル アクションRPG 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 1MbitROMカートリッジ 発売元 東映動画 開発元 ショウエイシステムベアーズ 発売日 1988年1月22日 価格 5,300円 判定 クソゲー ポイント FC初のドラマ原作ゲーム原作再現度ほぼゼロ理不尽な難易度設定奥行=高さやたらと長いパスワード 概要 システム 問題点 アクション・ゲームバランス その他 評価点 総評 余談 概要 テレビドラマ『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』を題材としたアクションRPG。風間三姉妹が、日本の支配を企む忍者集団「影」に立ち向かうという設定。 『III』とはドラマシリーズの3作目を題材にしたためそれをそのまま冠しているだけでゲームシリーズとしての3作目という意味でなくファミコンでは初作品である。 また、本作はテレビドラマを題材にしたゲームという意味でもファミコン初という歴史的な作品だが、残念ながら完成度は非常に低い。 ちなみにスケバン刑事のゲームとしては、他にセガマークIIIの『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』がある。 システム トップビューステージとサイドビューステージがあるが、十字キー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)という動作は共通。 ゲーム上で一度に操作できるのは三姉妹のうちの誰か一人のみ。 他の二人のどちらかに交代するには、スタートボタンを押してメニュー画面を呼び出す。 忍法はメニュー画面で使うものをAボタンで指定し、メイン画面に戻ってからABボタン同時押しで使う。 交代するたびにパスワードコンティニューに必要なパスワードが表示される。 敵を倒すと経験値が蓄積され、規定値に達するとレベルが上がる。体力上限、攻撃力が上がり、使える忍法も増える。 問題点 アクション・ゲームバランス ジャンプは出来るが、このゲームの奥行きと高さは同じ扱いであるらしく、ジャンプすると画面上方にいる敵に攻撃を当てる事が可能。また、不用意にジャンプすると画面上方の敵の攻撃に当たる。 敵の配置には一切気を使われていない。画面左右から、一度に2体までではあるが、無限に出現する、いわゆる垂れ流しである。 プレイヤーは4方向にしか動けずジャンプも真上のみ、攻撃は障害物に遮られるのに、敵は8方向に移動し、攻撃も障害物を貫通してくる。 マップクリアまでの距離はむやみやたらに長い。プレイヤーの移動速度の遅さとあいまって、プレイしているとストレスが溜まりがち。 マップ上の電話ボックスで「テレホンカード」を使う事で、暗闇指令から情報を得る事は出来る。しかし、ゲーム中に得られる情報量は極めて少なく、かつ断片的なので次に何をするべきかが非常に分かりづらい。 マップ上には川があるが、落ちれば残りHPに関わらず即死。何故か噴水に落ちても即死。 サイドビューステージには、ピョコピョコ動く白い釘の頭のようなものや、先端が赤いネジのようなものがあるが、これらのよく分からない物体は触れるとダメージを受けるトラップである。 ここでも敵は垂れ流しで、場所によっては画面上から降ってきた敵がボトボトと水(穴)に落ちていくというシュールな光景を拝める。 その他 タイトル画面には風間三姉妹がアニメ調で描かれているが、全く似ていない。 ゲーム開始直後は街を舞台としたトップビューのステージだが、背景のビルの遠近法がおかしい。 パスワードは73文字と無駄に長い。レベル、経験値、アイテム、HP、ステージ、倒したボスのみ記憶されるのに、そこまで長くする必要性があるのか疑問。 26字-26字-21字の3行構成で途中での区切りもないため、確認しづらい。大抵のゲームは大体5文字以下の単位で区切りが入っていたのでまったく気が利かない。 エンディングはスタッフロールに、右下にヨーヨーのカットが申し訳程度に表示された1枚絵のみ。クソゲーに見返りを求めてはいけないという教訓を思い知らされる。 評価点 三姉妹がヨーヨー、折り鶴、リリアン棒を使える所だけは一応原作を再現している。 ただし、グラフィックが違うだけで武器の性能に差は無い。 BGMの出来はそれなりに良い。 総評 雑に作ったとした思えないゲーム。スケバン刑事IIIが大好きだ、という人ですら本作を楽しむのは難しいだろう。 余談 ドラマのテレビレギュラー放送は少し前の1987年10月一杯を以て終了していたものの1988年2月11日に劇場版『スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲』公開が控えていた。 つまり本作の発売からわずか20日程度でしかなく、ここまでザツな作りになったのは、リアルタイム商品展開のチャンスを逃すまいとしてこれに間に合わせることに的を絞って駆け足で開発を急いだせいということもあり得る。 ゲームそのものが相当ザツに作られている割にCMは、ドラマの映像こそないものの専用のアニメで作られており、迫力あるアクションでなかなか凝っている。 前年4月発売の『北斗の拳2 世紀末救世主伝説』9月発売の『SWAT』同様に、ここは相当な力の入れようが感じられる。ゲーム画面は断片も出てこないが、これは出さないで正解。 + CM
https://w.atwiki.jp/akatonbo/pages/2324.html
優しい乙女 作詞/くコ 彡イカ 地面を這い蹲る 歩けない亡者たちに 乙女は優しく微笑んだ 足が生えてきたらいいのにね 自分の足で歩けたら いいのにね 地面に貼り付けられ 離れない人間たちに 乙女は優しく微笑んだ 羽が生えてきたらいいのにね 地面を飛んで離れたら いいのにね 乙女は優しく微笑んだ
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5642.html
乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris- 【おとめりろんとそのしゅうへん えこーる ど ぱり】 ジャンル 恋愛ADV 対応機種 Windows XP~7 発売・開発元 Navel 発売日 Limited Edition:2013年7月26日Standard Edition:2014年2月28日 定価 10,290円(税込) レーティング アダルトゲーム 配信 FANZA 2014年9月12日/8,424円 判定 良作 Navel作品リンク 概要 あらすじ キャラクター 主人公とヒロイン サブキャラクター 大蔵家関係者 桜屋敷関係者(前作ヒロイン達とその関係者) 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 Navelの『月に寄りそう乙女の作法』が予想以上の好評を博したことにより製作されたスピンオフの続編。略称は『乙りろ』 前作バッドエンドの流れから東京からパリへ舞台を移すという、プレイすると話の筋が通っていることが分かるものの大胆な設定の作品である。 続編であると同時にパラレルストーリーでもあり、前作を含めて正史扱いのルートはないと公式が言及している。 本作は前作で重要な立ち位置ながらも深く掘り下げられることのなかった主人公の異母兄妹にしてサブキャラクターだった『りそな』がメインヒロインになっている。 前作はタイトル通り主従関係が特に重視されていたが、本作も前作のイメージを引き継ぎつつタイトル通り『乙女(朝日orりそな)とその周辺』にスポットを当てた話である。 前作をプレイしておいた方が望ましいが、未プレイでも楽しめるようにある程度は配慮されている。 ちなみに『Limited Edition』が初回版で『Standard Edition』が通常版である。 DMMダウンロード版は『FullVoice Edition』となっており、小倉朝日がフルボイス。 あらすじ 主人公の「大蔵遊星」は日本の財界を代表する"華麗なる一族"大蔵家の望まぬ子として生まれ、悲惨な境遇ながらも前向きに生きてきた。 その後、異母兄妹の「大蔵りそな」の提案で自身の夢の為に性別を偽って旧家の末女である「桜小路ルナ」のメイドになり、 主人やその友人達と充実した日々を送りつつも、服飾専修機関「フィリア女学院日本校」の生徒として真摯に学び、 パターン作成(*1)や縫製(ソーイング)の腕前を認められて自信もつけつつあった。 そんなある日、とあるミスから女装がばれて居場所を失い失意のどん底にあったところを畏怖している兄「大蔵衣遠」に拾われる。 本作はそこから始まり、兄専属の調理師をしつつ徐々に立ち直りつつあった頃にりそなと再開し、 「フィリア女学院パリ校」の開校日が近く、そちらに留学を望んでいるので一緒について来て欲しいとお願いされる(*2)。 遊星はりそなの意思を確認した上でそのお願いを受け入れ、パリへの移住を決断する。 そして友人となる少女達との出会い、芸術の都故の厳しさ、遊星とりそなに降りかかる困難、大蔵家の複雑な事情等の苦難と希望とが絡み合う生活が始まる。 キャラクター 前作と同様に本作も実在の金融機関が各キャラクターの名前の元ネタとなっている。 また、前作から引き続き登場するキャラクターは前作バッドエンド時点の設定を引き継いでいる。 主人公とヒロイン + クリックで開閉 大蔵遊星/小倉朝日 本作の主人公。父が日本人・母がアイルライド人のハーフで大蔵家の妾の子にあたる。 遊星が本来の名前だが女装時は小倉朝日を名乗っている。 パリ校でも美人とされる母譲りの外見と大蔵家の使用人になる為の英才教育に加え、メイドとしての立ち居振る舞いにも磨きがかかっている(*3)。 更に本作では多種多様な国籍の人物が登場しているが、判明している限り作中の登場人物全員の祖国の言語で会話が出来るマルチリンガルであり、それが活きる場面も多い。 前作から変わらず『誰かの為になるのは立派なこと』という信念と素直に人を信じる心を持ち合わせているので非常に献身的。 その性格や社交性の高さに加え、本作は外に出る機会が多いのでモブキャラ(立ち絵や顔絵が用意されて無いキャラ)との繋がりも増えている。 前作ヒロインのルナと同様に本作でのご主人様となるりそなのことは特別大切に思っているが、りそなは独立しているルナより立場がかなり悪いことと頼りになるものが無い状況なので体を張る場面が増えている。 異母兄弟の兄である衣遠に対しては高圧的な態度を取られていることによる畏怖の念が強いものの、彼の並外れた努力と才能を見ていることと、前作バッドエンド時も含めて何度も窮地を助けてくれてチャンスもくれたことから、前作以上に強い感謝と尊敬の念も持ち合わしている。 花形である服飾デザイナー志望だが、あくまで服飾に関われれば良いスタンスなので、今は才能を認められてルナからも助言を貰ったパタンナーに心が傾いている。また、縫製の分野も丁寧で速いと認められている。 大蔵里想奈 本作のメインヒロインで遊星とは異母兄弟。名前は作中では基本的に「りそな」と表記される。 大蔵家という立場による周囲からの重圧(学内でのいじめ含む)で引き篭もっている為、パリ校への留学はそこからの脱却を図る意図も大きい。 臆病で人見知りの激しい面倒くさがりやのインドア派(*4)な上に気難しく毒舌で我がままと困った性格だが、厳しい教育を受けてきて多くの才能を持つハイスペックお嬢様でもある。 作中でも比類なきお嬢様だが、周囲の人間模様が劣悪だったのでその立場とは裏腹にリアリストで特に洞察力に優れている。 遊星に対して肉親関係以上の愛情を持っていて口にも出しているが、自分の行動が遠因で遊星が母と引き離されて死に目にすら会えなかったことを強く悔やんでもいる。遊星に対してこの上なく献身的なのはこれらのことが深く関わっている。 献身っぷりは筋金入りで、余程の事が無い限りはダウナーな姿勢を崩さないが、遊星の為になることなら何を差し置いても実行する。 ルナとは元はネトゲで知り合った(*5)友人だが、似たような境遇から仲間やライバルとも思いあっている。実際に面識も有り、似た者同士でお互いの口の悪さからよく言い合いしているが仲は良好。 パリ校では真面目に授業を受けているが、本編開始時以前に衣遠によって服飾製作に関しては心をへし折られているので熱意に欠けている。 ゴスロリを好むなど、大衆的ではないが着る側としては強いこだわりを持っている。 メリル・リンチ 遊星の下宿先の隣人で友人となる少女。 後述のエッテの親友でもあるが、フィリア女学院へ通いたいという意思とその立場からエッテの付き人になっている。 性格は遊星と同様に純粋だが、田舎で伸び伸び暮らしていたこと(*6)と初めて都会に住むことになったので都会や貴族社会になかなか馴染めない。 更に判断基準は親代わりのマザー(修道院長)の教えによるものが全てなので、都会どころか地元の田舎でもずれた考えを持っている。 悪意や挫折とは縁遠い生活を送っていたことから脆い一面もあるが、過酷な生い立ちもあってか夢見がちというわけではなく現実を見据える強さも持っている。 服飾については独学だが多数の経験がある上にエッテのお下がりから流行も学んでおり、デザインと立体裁断(*7)の両面で様々な人物を驚愕させる才能を見せ、縫製も丁寧で速い服飾における才女である。 その代わり、全てを感覚で作業していたことや日常生活で使う必要が無かった為に計算が苦手なので遊星に教わることになる。生活面でもよく関わっているうちに遊星に崇拝のような気持ちを抱くようになる。 遊星との関係はメリルの方は教えて貰うことの多い立場なのでやや遠慮がちではあるが、距離の近さや趣味と性格の合致などから意気投合してすぐに親友の様になっている。 ブリュエット・ニコレット・プランケット フランスでも有力な旧貴族の長女で、りそなとは家同士の繋がりがある(*8)。愛称はエッテ。 彼女の両親はゲーム内には登場しないが、エッテを大切にしつつも考えが硬いことと大切にしすぎていることが玉に瑕(*9)でそれが物語に関わってくる。 メリルとは幼馴染で立場の垣根を越えて非常に仲が良い。しかし、彼女に恋慕の情を抱いており口にも出しているがその点は徹底的に拒絶されている。 メリルを付き人にした理由は自身と彼女の立場からそうすることが彼女の夢を叶える為の近道だった為。 性格は明るく社交的で正義感も強い上に家柄の影響もあって知人友人も多い、いい人そのもの。その一方で現実をよく知らない年相応の生粋のお嬢様でもあり、登場人物の中では最も地に足がついていない様子が窺える。 将来はメリルの作った服を着るモデルになることが夢で舞台役者の事務所にも入っているが、基礎的なことはともかく演劇の才能は皆無だったことが後に判明する。 服飾への情熱は無いがメリルの為に真面目に勉強はしている。しかしそれまで優等生だったのがついていくだけで精一杯になった(*10)ので落ち込むことも多い。 サブキャラクター + クリックで開閉 リリアーヌ・セリア・ラグランジェ フィリア女学院生徒でプランケット家と同様にフランスでは権勢をほしいままにしている旧貴族家の娘。愛称はリリア。 軽く触れられている程度だが、メラニン色素が少ない為に赤毛になっていると思われ、前作ヒロインのルナ程ではないものの紫外線に弱い模様。 性格は穏やかで教師や生徒からの信頼も厚く、熱心に慈善事業にも取り組んでいる。「真心をこめて」という口癖がある。 服飾デザイナーとしての努力は欠かさず才能にも恵まれており、前作ヒロインのユーシェが欧州に居たころに落選していたコンテストの幾つかにも入選している。 特別クラスだが一般入試を受けて主席で入学している。 デザイナーとしての才能と実績があるので何も問題はないが、パターンや縫製については人並み程度の模様。 華花(かか) リリアの付き人をしている中国人で遊星より年上。 主人から注意されても下ネタを言い続ける妙な癖があるが、性知識はむしろ疎い。それがバレた後は「処女じゃないですよ」と言い張る。 服飾デザイナーには全く興味がない(*11)が、家事・パタンナー・縫製の腕前は一流で特にパタンナーとしての実力とプライドが高い。縫製も作中の生徒の中で最も強い拘りを見せ、コンディションにも左右されずに良い作品に仕上げる多大な計算と努力に基づいたタイプの天才。 リリアの過去入賞した作品は全て彼女がパターンを引いて縫製に参加している。 パターンの件では遊星や感覚で優れたパターンを作るメリルへのライバル意識を抱いているが、相手の純粋さに毒気を抜かれたりする。 縫製作業の拘りも自身の進退をかけてでも手を抜かないほどで、リリアと同格であるお嬢様達にも遠慮のない物言いでやり直しを指示する程(*12)。 ディートリンデ・ツヴァイゲルト フィリア女学院生徒で、元ドイツ軍人の家系。歴史こそ浅いが名門となっている家系で両親は現役の政治家をしている。愛称はリンデ。 軍人だった祖父が好きなあまりに思想や知識が世界大戦時のそれに凝り固まっており(*13)、大戦時の戦勝国には激しい敵意を向ける一方で当時の同盟国であった日本には深い親愛の情を示す(*14)。 将来の夢は軍人だが両親がその考えに危惧した為にフィリア女学院に入学させられた(*15)という経緯がある。その為、当初は服飾への熱意に欠けていたがプライドの高さと負けず嫌いに周囲へ迷惑をかけたくないという思いから熱心に取り組むようになる。 地元でも友人が居なかったらしく、対人経験の少なさからか非常に不器用で体当たり気味にぶつかっていく。上辺を取り繕うことも苦手。 軍人を目指していた為か普段は猪突猛進気味な割りに問題が発生すると現実を見ることが多く、そういう状況では理知的な意見を示すことが多い。 りそなは初対面の際に彼女と関わるとただでさえアウェーなクラスで更に浮いてしまうと危惧してぞんざいに扱っていた為、むしろ間を取り持つ遊星と多く関わることになって彼を一層気に入ることになる。 りそなに対してもその後も変わらず慕っているが、少しは空気も読めるので彼女の雰囲気(*16)を察して遠慮することもある。 ヴァレリア・テレンチェヴナ・ブッテルスカヤ リンデの付き人で元は家族とシベリアで貧しい生活を送っていた。愛称はヴァリーで華花と同年代。 フランス語は不得手で会話が片言な上に寡黙で、口を開くと怪しい台詞を繰り出すことも多い。母国語のロシア語では一転してむしろおしゃべりの部類になる。 今は自身の仕送りで家族の生活が安定しているのでリンデから多少酷い仕打ちを受けても喜んでいる。また、首輪の鎖(*17)をひっぱられると妙に艶かしい反応をする。 リンデの思想に難があっても心根は優しいことを知っており、リンデも彼女を姉の様に頼ることが多く二人の仲は良い。 服飾についてはリンデの留学の為に1年間学んでいるのでそれなりに技術や知識があるが、それでも授業についていくので精一杯。 ジャン・ピエール・スタンレー 世界的な服飾デザイナーにしてフィリア女学院の創設者でパリ校の学校長でもある。 衣遠の親友で遊星の友人且つ恩人でもある。 享楽的で捉え所もないので人格者とは言いがたいが、デザイナーとしての確かな才能(*18)と誰とでも友人になりそうな懐の深さがあるので多くの人に慕われている。しかし、常日頃から忙しい上にデザインの締め切りが近づくと高飛びする悪癖があるので出会うことは少ない。 行動力もかなり卓越しており、思い付きのように行動を起こすことが多い。また、抜け目もなく裏で思考を巡らせて手を打っていることもある…が、「実は」なんてこともなく本質は飄々としていることに変わりない様子。 遊星に対しては若干甘やかす傾向にあるが、死んだり殺しをしなければどうにかなるという考えの持ち主でもあるので、友人が困っていても安易な救いの手を差し伸べることはなく、本人の意思で立ち上がらせる(*19)ようにしている。 セシル・アグリコル 遊星とメリルの下宿先の大家で豪快な性格をしている。 服飾に携わっているが家庭の事情などがある人を集めており、彼女達が夢に向かって頑張っているのを見守ることを楽しみにしている。その為、善意から無償で服飾に関わるものも用意している。 お金や酒などである程度は懐柔出来るが、住人を害する者は誰が相手であってもものともしない優しくて頼もしい人物。 人の名前を覚えるのが苦手な様だがすぐに遊星とメリルの名前を覚えてもらった模様。 スタンレーの会社創設時の『始まりの二年』を支えた『伝説の7人』の一人。オートクチュールの職人(*20)をしていた経験があり縫製が得意。彼女が現役時代使っていた地下のアトリエを善意で住人に開放している。 ケス・ガブリエル・ニコル フィリア女学院の教師で遊星達の担任。 卒業後すぐパリの一流メゾンの即戦力として通用する人材を育成するという理念の元、日本に比べて厳しいとされるパリの中でも厳しい授業の進め方をし、ついてこれない者は完全に置いていく授業スタイル。成果物への採点も厳しく性格や言動も堅苦しい。 その一方で生徒の才能を伸ばすことへの努力は欠かしておらず、融通こそ効かないが放課後には生徒の相談に応じる上に冷静かつ的確なアドバイスをする。作中の言動から堅苦しいだけで生徒の心情に疎い訳ではないことも窺える。 実はスタンレーの会社創設時の『始まりの二年』を支えた『伝説の7人』の一人で型紙大尉と呼ばれるようになった元パタンナー。現在のスタンレーのパタンナーは彼の弟子である。 スタンレーに対しては比較的はっちゃけているが、その内容はスタンレーの自由奔放な態度に怒っていることが大半。 大蔵家関係者 + クリックで開閉 大蔵衣遠 りそなの実兄で遊星とは異母兄弟。芝居じみた独特な言い回しを好む。 大蔵家の長男家の長男であることと同時に大蔵家ヨーロッパ支部を統括しており、業績から頭首の評価も高い。 長男家当主である父はかなり前に失脚したため、若い頃から長男家を取り仕切っている。 世界的なデザイナー兼フィリア女学院日本校の学院長代理でも有り、忙しい日々を送りつつもそれらの仕事も欠かしていない。 才能至上主義を標榜しており自身も含めて才能によって人を評価する。その為、基本的には容赦ないが才能を見せた相手には立場に関わらず敬意を示す。 遊星とりそなに対しては彼らが才能を示せなかったことと大蔵家頭首になるという野望から道具として扱っており、厳しく接している。 非常に直情的で苛烈な性格をしているがそれ以上に思慮深く、自身が必要とするおよそ全ての才能も持ち合わせているので隙が無い。非常にプライドも高いが必要ならそれすらも捨て去ることが出来る。 大蔵駿我 大蔵家アメリカ支部を統括しており、衣遠に比べると勢いは劣るが順調に業績を伸ばしている。 衣遠と同様に大蔵家の次男家当主である父がかなり前に失脚したため、若い頃から次男家を取り仕切っている。 管理至上主義を標榜しており、他者を全く信用しない様を見せる。表情をあまり変えないのも自身の考えを悟られないようにする為。 衣遠とは同じ野望を持っていたりお互いの相性の悪さなどから激しく敵対しているが、表面化させるとお互いに深刻な不利益をこうむるので水面下のやりとりに留まっている。 直接的な手段を取ることが多い衣遠と違い、精神的に追い詰める方針を好む。その為に色々な人から不気味に思われている。 朝日とはひょんなことから手助けしたことで知り合い、以後も手助けするような仲になる。 大蔵アンソニー 大蔵家アジア支部を統括しており、他の二人と違って業績が芳しくない。 駿我の異母兄弟の弟で彼を尊敬しており、大蔵家頭首の座は狙っているものの彼には全然適わないとも自覚しているので補佐に回ることが多い。 運命至上主義を標榜しており、細かいことは考えず非常に享楽的。りそなは彼をただのアホと評しており、皮肉にすら気づかないほどの前向きな思考をしている。 この上ない女好きであり、老若問わずナンパする。それどころか大蔵家の女性を抱いたことがないので抱きたいと言ってりそなですらナンパする。 一方で男に対してもフレンドリーなのでダメなところが前面に出ていなければ好青年だったりする。 アメリカの都会的なものをこの上なく好んでおり、ファストフード・豪快な肉料理・娯楽を要求していることも多い。 大蔵日懃 大蔵家頭首で通称は『総裁殿』。歴史の浅い大蔵家を日本を代表する一族にまで押し上げた手腕は確かで、現役を退いた今でも大蔵家で最も影響力が強い。 現在はまだ後継者がおらず、その座を衣遠・駿我・アンソニーが水面下で狙っているという状況。 戦争で子供を3人失った影響で家族への思いが非常に強い。特に孫にはただ甘でりそな曰く甘え始めたら一生リゾート地で豪勢に暮らせるらしい。 家族への思いが強い分、家族の絆を脅かすものには非情で長男家と次男家の当主が失脚しているのはその為である。 遊星を大蔵家の一員とすることに後述の金子と同じく猛反対していた(*21)のだが、現在は何故か会いたがっている。 全くの節穴という訳ではないが、非常に頑迷な上に大蔵家が長年水面下ではずっとギスギスしていたことにも気づいていないと思われる等、その立場の強さも含めて老害に近い扱いになっている。 大蔵真星 大蔵家の長男(*22)で遊星達の父親。 失脚しているので大蔵家での影響力は皆無に近いが、大蔵家の家族会「晩餐会」への出席権はあるので出席している。 使用人だった遊星の母に溺れて(*23)心底愛していた為に妻の金子からは見放されており、彼女に逆らう気力もない。遊星に関しても家族全員の猛反対の中でも認知だけはして(*24)悲惨な境遇を不憫にも思っているが、フォローは一切せず主人と使用人以下の関係でしかない。 そんな彼だが物腰は穏やかで晩餐会において衣遠に意味深な言葉を告げる。 大蔵金子 真星の妻で衣遠とりそなの母親。 衣遠を大蔵家頭首にすることとりそなへの愛情に心血をそそいでいる。 かなりヒステリックで気に入らないことがあるとすぐに手が付けられなくなる。その様は遊星には普段無駄口を叩かない衣遠ですら愚痴を洩らすほど。 前作オープニングで語られているが、遊星が母の死に目に遭えなかった原因を作った人物でもある。この出来事は遊星を自殺寸前まで追い込んだが、彼女視点で考えると苛烈に過ぎるものの異常な話でもなく、今は遊星も感情を抑えて理解している。 大蔵富士夫 駿我とアンソニーの父親で真星とほぼ同じ様な立場。 ゲーム中では出番の少なさからあまり目立たないが、その少しの出番や回想の中でかなり強欲で自己中心な様子が遺憾なく描写されている。 女性関係もだらしなく、アンソニーはタイミングが悪いと妾の子になっていた。 桜屋敷関係者(前作ヒロイン達とその関係者) + クリックで開閉 ※主に本作に関わる部分を記載。詳細は月に寄りそう乙女の作法や公式サイトを参照して下さい。 桜小路ルナ 前作ヒロインの遊星の元ご主人様でりそなとも友人関係にある。 尊大な性格をしているが、前作バッドエンド時点で遊星とは強い信頼関係にある。 服飾デザイナーや会社経営の才能や資産だけでなく、物事を大局的に見る慧眼も持ち合わせているため、りそなと遊星にとって最も頼りになる存在である。 明言はされていないがアルビノと思われる外見と体質の為、その姿はパリでも浮いてしまう。 柳ヶ瀬湊 前作ヒロインで遊星とりそなの幼馴染。 遊星の正体を知っていて突然居なくなった遊星を心配しているが、持ち前の行動力から無理やり探しにくる可能性が高いので遊星達はあえて居場所を連絡していない。 フランス語が話せないのでパリ校生徒との交流はない。 ユルシュール・フルール・ジャンメール 前作ヒロインでスイスの貴族。愛称はユーシェ。 由緒ある家柄でヨーロッパの上流社会に居る人間なのでエッテやリリアとも友人でフランスでも顔が利く。 ルナやサーシャの教えによって「ですわ」などと特異な日本語を流暢に話すが、そんなことをされていないフランス語だと普通に話せる。 花之宮瑞穂 前作ヒロインで日本の旧華族。 重度の男性恐怖症。 友情に飢えており、朝日に対してはもはや友情を通り越した感情を抱いていることもあって、花之宮家で捜索隊を編成して独自に朝日を探している。 フランス語が話せないのでパリ校生徒との交流はない。 山吹八千代 ルナに仕える桜屋敷のメイド長でフィリア女学院の教師。 遊星が桜屋敷から追い出されたのは彼女に裸を見られて女装がバレたことが原因で、ルナと桜屋敷家を守るために独断で遊星を着の身着のままの状態で追い出した。 その後はルナの不祥事(*25)を内密に解決する為に、フィリア女学院日本校の学院長である衣遠に自身の進退をかけて交渉しにいった。 名波七愛(ななみなない) 湊に仕えるメイド。 湊に対していきすぎた感情を抱いている為、彼女の思い人である遊星に対して実行には移さないものの殺意を抱いている。 サーシャ=ビュケ=ジャヌカン ユーシェに仕えるメイドだが、男性(ただし、故郷のフランスの戸籍では女性になっている)。 「伝説の7人」の1人なのでセシルやケスとも知り合い。 杉村北斗 瑞穂のメイドだが、彼女の男性恐怖症が少しでも緩和することを願って執事服を着ている。 かつて渡米して現地の部族の人から多大な影響を受けた結果、どこでもすぐに雄たけびをあげる迷惑な癖を持っている。 樅山紅葉 朝日が居なくなったことでルナが新しく雇ったメイドで付き人としてフィリア女学院に通っている。 服飾の才能が有り、学習意欲も高いが家事の方はからっきし。 八十島壱与 朝日が居なくなったことでルナが新しく雇ったメイドで主に家事をこなしている。 元女性ボディビルダーでそこらの男性よりもはるかにがたいが良く(*26)、初対面の時に遊星はしばらくボディガードと勘違いした。 評価点 前作に引き続き綿密な設定に基づく魅力的なキャラクターと展開 メインヒロインのりそなを中心にこれでもかというくらいにどんなキャラクターか分かる設定があるので様々な行動が自然に見える。かと言って設定ばかりの堅苦しいゲームではなく、日常・シリアスそれぞれのシーンをはさみつつスムーズに物語が進んでいく。 「大蔵家」の設定も掘り下げられており、前作では遊星の様々な事情から名家であるという雰囲気しか伝わらなかったが本作では大蔵家の具体的な様子が分かる。 前作では基本的に「敵役」な上に過激で何を考えているのか掴みづらかった衣遠の考えが本作で分かり、本作だけでなく前作の理解も深まる(*27)。 りそなは遊星が従者として振舞うことを嫌っているので主従関係という面は薄まっているが、代わりに兄妹関係が強く描かれている。 また、前作では少々垣根があった友人関係(*28)も色濃くなっている(*29)。 前作同様に服飾も大きな要素として関わっており、服飾を通して様々な出来事を上手に描写している。 魅力的なサブキャラクター 前作でも多彩なサブキャラクターが居たが、本作は前作以上にサブキャラクターとも関わっており彼ら/彼女らの魅力も本作の大きな魅力になっている。 女性のサブキャラクターは言わずもがな、男性のサブキャラクターも魅力的な面々が揃っている。 前作ヒロイン達も本作ではサブキャラクターで出番も少ないが、登場場面における状況からその存在感が大きく、引き続き魅力的に描けている。 エロゲーでも珍しいパリが舞台だが端々で「パリであること」が上手く生かされている。その一点だけでも中々面白くて珍しい作品となっている。 前作とは違う切り口だが、依然として高評価な服飾関連の描写 前作でも服飾に関する綿密な描写があり上手く物語とマッチしていたが、ヒロインは基本的にデザイナーだったので遊星の性格や作業ぶりと衣装の出来栄えに関わる所が大半で遊星とヒロインとの一対一の描写が中心だった。 本作もヒロインは基本的にデザイナーだが、パタンナーとして才能ある生徒が居ることや団体活動中の描写が増えたりと、横の関係が深まっていて世界観が広がっている。 ヒロイン達とは別に衣遠との仲も服飾が関わっており、彼の信念・努力・バックボーンと遊星の行動が絡み合う非常に巧みな構成になっている。 システム面は元々優良(操作性が良く、複数回プレイする際に便利なシーンスキップも実装されている)だったが更に改良されており、次回起動時に終了させた場面から即始められる「サスペンド機能」が追加されている。 前作より量は減っているが、ヒロイン達のBGM、パリという舞台、大蔵家の家模様など独特な雰囲気に合わせた印象的なBGMが多い。 特に前作OPのインストメンタルアレンジである「DESIR」は、作中で一度しか使われないものの、該当シーンと相まって印象に残りやすい。 初回特典に前作のアペンドディスクが付いており、そちらも高評価(内容については本ページではなく、前作『月に寄りそう乙女の作法』のページにて簡単に説明)。 賛否両論点 「大蔵家」に傾倒したシナリオ。 遊星や衣遠のルーツなど、1での大蔵家関連の設定に大幅に厚みが出たのはいいのだがあまりにも毛色が変わっている。 愛人がポンポン出て男女関係のあまりにも生々しい描写が昼ドラみたいにドロドロしているので忌避する人も居る。 「大蔵家の後継者争い」という話のスケールがあくまで服飾が一番のテーマであった前作までと比べて良くも悪くも大きくなりすぎている。 クライマックスではきっちりと服飾という形で締めくくられるものの、取り扱っている話が話なので分野に明るい衣遠以外に関してもそれで解決してしまうのは若干のご都合主義も感じられる。特に、服飾によって完全に後継者争いに決着が付くりそなルートで顕著。 サブキャラクターのエンディング(*30)が2つあるが、取ってつけたようなものなのでもっとボリュームが欲しかった所。 内容自体は短すぎて良いとも悪いとも言えない。ただ、ちゃんとしたルートにしたてあげておけば更に評価が上がっていたことは疑いようがない。 ただし、あくまでサブキャラクター達なのでおまけのようなものである。 + ネタバレ(クリックで開閉) リリアは行き過ぎた国粋主義者且つ日本嫌いであり、純粋な日本人であるりそなへの妨害指示を出し、自身の成果物を出す為にメリルの成果物を押し出してごり押ししたりもする(メリルは日本人とアメリカ人のハーフなのでリリアの妨害対象。ただし、共通部分の妨害についてはメリルの方も立場の問題上、ある意味渡りに船に近い提案でもあったので受け入れている)。 りそなルートでは更に度をこして犯罪としか言いようがないことを指示した結果、巡り巡って自身が学園から姿を消すことになる。 賛否両論点は彼女の行為そのものよりも、性格が歪んでも仕方ないエピソードが複数あるのに彼女に対して何のフォローもなく物語が終わってしまうことである。 彼女自身も大蔵家の人物の被害者としての面も存在し、大蔵家一同が大団円を迎えるだけに救済がないことに若干の後味の悪さがある。早い話、りそなルートでの大蔵家関連の大きくなりすぎた話を服飾に軌道修正するためにラスボスに収まっているという節がある。 また、同じ日本人でも朝日に対しては歪んでいたかもしれないが好意を抱いていた節が見受けられるので余計に複雑である。同様に、遊星という存在に対しても朝日と同一人物であることは認識こそしていないが好意的に思っているような描写もあり、被害者としての印象もより強くなっている。 ちなみに他ルートでは様々な事情からそこまでのことをする余裕が無かったりして表出しない(*31)。 ゲーム上では彼女はあくまでばれるまでは猫を被っている上に豹変ぶりが凄まじいが、ユーザーからすると要所要所で怪しい感じを出しているので程度はともかく豹変自体は割と素直に受け入れられる。 問題点 大蔵家当主争いをしている衣遠・駿我・アンソニーのキャラが非常に強いため、エッテとメリルのヒロイン二人をやや食ってしまっている。 彼女たち自体も決して影が薄いわけではないのだが、りそなと違い大蔵家への関わりは当然彼女とは比べ物にならなく、エッテは完全に巻き込まれただけの形。 メリルに関しては本筋への関わりもあるが、彼女自身が貴族社会に明るくないためシナリオ状況をあまり把握できていない。 加えて、りそなルートでは前作人物たちが再登場する展開もあるため、ますます埋もれやすい。 性格自体も前作ヒロインと比べると、良くも悪くも変人さは控え目で常識人寄り。フィリア学院のクラスというくくりでも、サブキャラのリリア主従やリンデ主従が彼女ら以上に濃い。 ボリュームが少ない 本作の数少ないながらも大きな問題点でも有り、後述のエッテルートの問題もこれに帰結する。 補足すると共通部分・りそなルート・メリルルートは問題なく、むしろ質と量ともに不足なく高評価(*32)。 これは前作アペンドディスクの方にも開発リソースを大きく割いたことが影響していると思われる。 そして値段はフルプライスである。初回特典のアペンドディスクのことを考えると納得の価格だが、前作をスルーする人にとっては値段不相応である。 18禁シーンが文章量の割に淡白で薄い シリアスなのかネタなのか良く分からない雰囲気のシーンが大半で、そっち関係の実用性も薄い。さらにシーンの数も(差分を含めて)CGも少なく全く力が入っていない。 本作はシナリオが重要視されており、18禁シーンに期待していた人は少ないと思われるが、入れるなら入れるでもう少し頑張って欲しい所。 一応設定や話の流れ的にはそうなるのが自然にはなっている。 この件も上述のアペンドディスクに開発リソースを大きく割いたことが影響していると思われる。 エッテルートの問題点 彼女は公式サイト等からも分かるように攻略対象の一人だが、彼女のルートはエンディング目前辺りまでサブキャラエンドとほぼ同じ内容であり、違いは途中で恋人になる展開が付いている程度の実質サブキャラである。 彼女と付き合うようになる経緯はしっかり作られているのだが、短い上に他要素との絡みや起伏にも欠けているせいで面白みに欠ける(*33)。 補足すると彼女のCGは他ヒロインと同じ程度の数があり決して手抜きなキャラクターと言うわけではない。また、彼女の存在で共通や他ルートの色々なシーンが上手く回っているので要らない子でもない。ちなみにCGの約半分は共通や他ルートで使用されている。 彼女の18禁シーンも大真面目ではあるが、りそなやメリルよりネタ要素が強い。楽しめれば良いが、過度に期待していたら肩透かしを喰らいやすい。 アペンドディスクは『前作に追加するもの』なので前作を購入していないとプレイ出来ず、実質抱き合わせ販売の状態。 本作は一応FDであることや、両作品とアペンド全てが程度の差や好みはあれど高評価なので大して問題にはなっていないが、本作の評価が悪かったら大きな批判を受けていた可能性がある。 総評 前作の評判の高さから製作決定された作品で、雰囲気の違いなどはあれど魅力的なキャラクターとシナリオが描けている作品である。 思い切った設定などから中だるみもほとんどすることなく、始まりから終わりまで楽しめるゲームになっている。 その一方で価格は確実に初回特典のアペンドディスク込みのものであることと、エッテシナリオは描写に矛盾がないということくらいしか評価出来ない。 これらの事情が多少尾を引いている作品だが、決して凡作ではなく、この手のゲーム(*34)が好きな層なら安心してお勧め出来る作品である。 余談 本作のタイトルは前作タイトル画面のBGMの曲名から取られている。この曲名は前作のタイトル候補の一つで前作パッケージの側面にも使われていた。 本作のアフターストーリー(りそな・メリル)の書き下ろしとエッテシナリオを完全に書き直した『乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque-』が2016年5月27日に発売された。 PSV版での違い 流石に問題があると判断されたのか、エッテルートは『乙りろその後』のエッテアナザーと丸ごと差し変わっている。元のエッテルートは見れないが、これによって作品単体でのボリュームも不足がなくなった。 ちなみにアフター部分は収録されていない。 危ない言動の多い華花とリンデは全編に渡って多くの台詞が修正されている(それに伴ってリンデのCGも修正)。 リンデはそれ程問題無いが、華花関連は元が元なだけに違和感の強い台詞が多い。 18禁部分の差し替えについて多くが酷かったPSV版『つり乙』と比べて無理のない変更になっているのだが、やはり一部に何これ?とつっこまざるを得ない妙なものが混ざっている。 ショッキングなシーンの演出をパワーアップさせすぎたせいでもはや笑い所にしか見えないレベル。ある意味では面白いし衣遠兄様からもより楽しそうな雰囲気が伝わってくるのだが、作中一番シリアスなシーンなだけに改悪だと誹られても仕方ないだろう。